トリニティー・ヒル・オマージュ・シラー
赤ワイン・2009年・・・9000円
生産国…ニュージーランド ホークス・ベイ
ブドウ品種…シラー
トリニティー ヒル
ギムレット・グラヴェルズ地区の先駆者と言われるワイナリー。現在この地区には
34のワイナリーが存在し600haのブドウ畑が広がります。この土地は深さ1
00mにも及ぶ深い砂利質土壌が広がり、広域にわたり石の多い砂利質で水はけが
良く、ブドウ木を暖かくドライに保つことができる。そこに目を付けた元モートン
エステートの醸造科ジョン・ハンコックが友人三者で1997年に設立した歴史を
持つ。地域的にはボルドーに似ていてボルドー系の品種が多く成功を収めている。
・・・が!?今回ご紹介するワインはローヌ系の品種の代表『シラー』
その中でも飛びきりのプレミアムレンジ。
『オマージュ シラー2010年』
私の中のイメージで言うとトリニティー・ヒルはシラー種で造るワインが美味いワ
イナリー。黒コショーを感じさせるスパイスの風味、凝縮感やパワフルさよりもエ
レガントさを感じさせるスタイルで食事に合いそうな北ローヌ風。何故なのか?と
いつも思っていた。実はこのハンコックさん1996年に北ローヌの名手ポール・
ジャブレ・エネで収穫やらを手伝ったらしい。そこでポール・ジャブレ・エネの代
表銘柄でもあるエルミタージュに『ガツン』とイカレタラシインデスネェ。そこで
「いつかは自分も造ってみたい!!」と醸造家魂に火が付いたって事なんでしょう。
ハンコックさん『オマージュ』と題してシラーの念願の絶品ワインをこしらえた。
ってのが今回ご紹介するワイン『オマージュ シラー』
本家に比べれば複雑味にやや欠ける所が有りますが、バランスが素晴らしい。スイ
スイと喉を通って行く。スイスイなんて書くと薄い味けも無いワインと思われてし
まいそうですが…決してそうではなくて味わいは濃厚その物ですが、構成する味の
バランスが素晴らしいので嫌味な味がしないと言ったほうが伝わりやすいでしょう
かねぇ。今飲むならトリニティーヒルの勝利かもしれないですねぇ。
更に10年は熟成をさせてからもう一勝負…と思うのは私だけでは無いはず。10
年後の真価が見たいワインです。