ワインBAR 1月3週目の内容

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2016年1月3

この週の代金内訳 食事4品コース4500円 ワイン4杯分3650円
合計8150円(税込)となりました。ご来店有難う御座いました。

写真右から

①アミオ・ギイ・エ・フィス・クレマン・ド・ブルゴーニュ・ブリュット
ノンヴィンテージ
泡白・・・・・・・フレッシュな辛口 焼チーズの様な香ばしい香り
生産国・・・・・フランス ブルゴーニュ
ブドウ品種・・シャルドネ アリゴテ ピノノワール 各1/3
価格・・・・・・・3390円

②セリェール・ピニョル・ラビ・アルフィ
2011年
白ワイン・・・・・ほんのりと香る桃やフルーツの香り 樽の風味豊かなリッチな辛口
生産国・・・・・・スペイン カタルーニャ テラ・アルタ
ブドウ品種・・・ガルナッチャ・ブランカ
価格・・・・・・・・3600円

③フィリップス・ヒル・エステート・オブランダー・ヴィンヤード・ピノノワール・メンドシーノ
2011年
赤ワイン・・・・甘い煮詰めたフルーツの香り 強すぎず上品にまとまりの良いスタイル
生産国・・・・・アメリカ カリフォルニア メンドシーノ
ブドウ品種・・ピノノワール
価格・・・・・・・5980円

④クードレ・ドゥ・ボーカステル・ルージュ
2012年
赤ワイン・・・・・ふくよかな甘みのある味わい 香りに少し獣的な複雑味
原産国・・・・・・フランス コート・デュ・ローヌ
ブドウ品種・・・ムールヴェードル グルナッシュ サンソー
価格・・・・・・・・4400円

2016年1月3-1烏賊の吉野煮つぶ貝のスモーク生エビのオレンジマリネ

前菜三種
烏賊の吉野煮 つぶ貝のスモーク エビのオレンジマリネ

和洋取り混ぜた当店らしい前菜
烏賊の吉野煮は、
下処理した里芋とアスパラガスを添えて、
しっかり効いたかつおだしが決め手。
つぶ貝は一度煮付けにした後、一晩味を浸み込ませてからスモーク。
マスカルポーネのソースにシイタケの軸とウイキョウの千切りを合えております。
エビのマリネは生食用のエビを、
オレンジと共にマリネしてサラダっぽく仕上げてみました。

ワインは①のブルゴーニュ産の辛口スパークリングワインで・・・

①アミオ・ギイ・エ・フィス・クレマン・ド・ブルゴーニュ・ブリュット
ノンヴィンテージ
泡白・・・・・・・フレッシュな辛口 焼チーズの様な香ばしい香り
生産国・・・・・フランス ブルゴーニュ
ブドウ品種・・シャルドネ アリゴテ ピノノワール 各1/3
価格・・・・・・・3390円

フランス・ブルゴーニュ地方において、
超超有名で入手困難な白ワインを一つ挙げよと言われれば、
まず頭に思い浮かぶのが特急畑のモンラッシェから出来る
白ワインではないでしょうか?
中には1本うん十万円なんてものも存在するんですよぉ。
誰が飲むんでしょうねぇ??
「俺、金持ってから買いたいなぁ」と言うリッチマンが居たとしても・・・
特に信頼度の高い商品を買う事は非常に困難ですねぇ。
それだけ世界的に稀少な商品となっていますからねぇ。
さて、その功名な畑ってどれ位の大きさなんだんべ??って思いませんか??
正解は・・・・・・・・・・・・・・・7ヘクタールほど
意外に広いと思いませんか??
じつはもっと小さい畑って幾らでも有るんですよ。
因みに赤ワインで超超超有名なものと言えば・・・「ロマネコンティー」でしょう!
こちらも特級畑と言う最上級ランクの畑です。
こちらは大凡1.8ヘクタール!モンラッシェの約1/3程でしょうか?
いざ聞いてみると意外にでかく感じません?か?
さてここで話の流れから出てくると思った貴方!流石!ワイン通で御座いますねぇ!
そう同じ特級ランクの畑「クロ・ド・ヴージョ」でしょう!
こちらはなんと!大凡47ヘクタール!!!!!でけぇ~。
比較すると何倍になんだんべ??って事になりますよね。

じつはここにブルゴーニュワインの悩ましく難解な面白さが隠れているんですねぇ。

答えはシンプル!所有者&醸造を誰が行っているか!
ここがブルゴーニュワインを理解する上でのキーポイントとなります。

まず一番目に取り上げた特級畑のモンラッシェですが、
約20人弱の人々で分割所有されています。
したがって、世にリリースされるモンラッシェは20種類弱の銘柄しか存在しない。
また、ロマネコンティーに至っては畑の所有者は1社のみ。
したがって、世に出るロマネコンティーは1銘柄しか存在しない訳です。
方や、クロ・ド・ヴージョに至っては、約80人の所有者って事で!
その点で銘柄が数多く存在するって事になってしまいます。
クロドヴージョに至っては、特級畑のワインにも関わらず価格もバラバラ。
4桁単位で買える事も御座います。
方やロマネコンティーは7桁ですからねぇ・・・この差はなんなのよ!って感じますよねぇ。
ここに非常に関係するのが所有者&造り手が誰かって事なんですねぇ。
それだけ信頼の高い生産者の物は、価格が崩れることは殆どありません。
まぁ今時ですから・・・高名なワイン評論家の影響やら、
需要と供給のバランスやら、
政治的な取り決めなんかもあって、
一概には言い切れない所もあるんですが・・・。
核心はそこにある訳です。
誰が所有して誰が醸造しているのか!
じつはこれってブルゴーニュだけの話じゃやないんですよねぇ・・・。
世界各国有名無名に係らず、良いワイン造るのって人ですからねぇ。
葡萄栽培が上手い人、ワインの醸造が上手い人って、
どこに行ってもそれなりの製品に纏め上げてきますから・・・。
それなりに高名な醸造家になると、
そのワインに係るだけでワインの評価・価格が事実上がります。
持って生まれた才能ですかねぇ。
まぁ話が纏まらなくなってきたので・・・ここらへんで打ち切ります!

さて、なんで上記の様な話なったかと言うと!
こちらの生産者、特級畑モンラッシェを所有している数少ない生産者の一人。
9アールの所有って事ですから意外に広く所有してますね。
勿論言わずもがな・・・買えません!在庫無いし、高いし、ね。
そんな、作り手さんが造るキリッしたスパークリング!
香りにはチーズの様な香りと焼き立てのパンの様な香ばしい香りが有って、
奥深い印象が御座います。
味わいはリンゴやレモンの様な爽やかでフレッシュな印象。
和食の様な軽やかな食事から、
洋風な前菜料理なんかとも、
相性良く幅広く活用できると思います。
3種類の葡萄の特徴がバランスの良さを生み出しているのでしょう!
良く出来てますよ!

2016年1月3-2春の天ぷら たらのめ春の天ぷら 浜ぼうふう春の天ぷら こごみ春の天ぷら うるい春の天ぷら カワハギ

春の天ぷら
タラノメ、浜ぼうふう、こごみ、うるい、カワハギ、写真にはありませんが、三つ葉も揚げました!

天ぷらってシンプルが故に難しい料理ですね。
最低限美味しく召し上がって頂きたいので、
一品一品別々に時間差で揚げさせて頂きました。

ワインは②のスペイン産の白ワインで・・・

②セリェール・ピニョル・ラビ・アルフィ
2011年
白ワイン・・・・・ほんのりと香る桃やフルーツの香り 樽の風味豊かなリッチな辛口
生産国・・・・・・スペイン カタルーニャ テラ・アルタ
ブドウ品種・・・ガルナッチャ・ブランカ
価格・・・・・・・・3600円

1945年創業のワイナリーさん。
元々はバルク売りを主体に生計を立てていたそうですが、
(バルク売りとは自社で作ったワインを大容量で、
他のメーカーさんに原料用として売る事。
昔の日本の小さい地酒蔵も同じでしたね。)
1995年に現在の当主フアンホ・ガルセラ・ピニョル氏が参加後、
自社ビン詰めを開始して、独自ブランドとして今に至っております。
自社の畑は有機栽培を行っており、
栽培・醸造共に力を入れて評価も上昇中の生産者ですね。
さてさて、今回紹介するワインは・・・リッチなスタイルのボルドー風の白ワイン。
まだまだ若い印象もあり、
桃やフルーツのアロマが爽やかな香りが出ています。
口に含むとまったりとしたコクと樽の香ばしい香り、
ほんのりと後味に苦味を感じます。
樽熟成のボルドーとムルソーをブレンドした様な味わいが、
何とも面白い表情を見せてくれます。
冒頭に言いましたが、まだまだ若い印象なので、
あと数年はセラーで寝かせてからが本領の発揮となる事でしょう。多分ね‼

さて、山菜の天ぷらっすね。
今回の白ワインがまだ若くフレッシュな印象も兼ね備えているので、
山菜達の青い風味との相性も十分。
カワハギの淡白な白身とのコントラストもイイ感じではないでしょうか!
油を使う事によって得られるコクが、
白ワインの本来持っているポテンシャルとも合致して楽しませてくれますね!

2016年1月3-3フォワグラおこげ茸餡

フォワグラおこげの茸餡

茸をいっぱい使った餡が決め手でしょうか!?
大ぶりのフォワグラのポワレ、
サクサクのおこげがアクセント。
出汁を十分に引いて旨みを凝縮させた茸風味と絡み合います。

ワインは③の赤ワインで・・・

③フィリップス・ヒル・エステート・オブランダー・ヴィンヤード・ピノノワール・メンドシーノ
2011年
赤ワイン・・・・甘い煮詰めたフルーツの香り 強すぎず上品にまとまりの良いスタイル
生産国・・・・・アメリカ カリフォルニア メンドシーノ
ブドウ品種・・ピノノワール
価格・・・・・・・5980円

サンフランシスコから海沿いに50キロ程北上した山間にあるワイナリー。
こちらも創設に当たっては幾分変わったエピソードが有ります。
現オーナー兼醸造家のトビー・ヒル氏は元は建築関係のカラーリングデザイナーと言う職歴。
まぁ芸術家なんですねぇ。なんでそんな方がワイン造ってんの?と思うわけで御座いますが・・・
肝心要の所は説明が無いんですねぇ。
当初はアーティストとして、
ワインのラベルに自身のアートを表現したいという思いから始まったそうなのですが・・・
いつしかワインを作っちゃったって事なんでしょうね・・・。
なかなか、おもいっきりの言い方なんでしょう。
芸術的感性でワインを造ってんでしょうが、
醸造アドバイスとかもしっかりと受けてるようですよ。
じゃなきゃ無理っすもんねぇ。
さてこちらのワインナリーさん、
2010年にはアンダーソン・ヴァレーの最優秀ワイナリーに選ばれるなど
、その後もワインは高い評価を集めています。
流石ですねぇ~。

さて、料理との合わせですが!
ほどよいボリューム感のある渋みの強く無い味わいの赤ワインに、
濃厚な出汁の効いた料理の組み合わせ!
ワインの持っている甘さが良い感じに料理とコラボします。
茸の香りがまたピノ系の赤ワインと良く合うんだわねぇ。
も少し熟成が進んでいると尚良いでしょうね。
でもこれ位で十分とも言えますね。
カリフォルニアでも涼しげな印象を持っている味わいなのでね。
も少しボリューミー&樽リッチとなると印象が変わって来ちゃいますからね。
ん~良い感じです。

2016年1月3-4常陸牛ランプステーキ

常陸牛のランプステーキ

ザ!赤身って感じの仕上がりがイイ感じで御座います!
香りに昔の(アチキが子供の頃の)牛肉の良い意味での乳臭さがあって、
脂が強くない所もバランスが良いですねぇ。
ソースはコンソメをぎゅうぎゅうぎゅうっと煮詰めただけの旨みととろみのあるソースで如何でしょう!

ワインは④の円やかな旨味のある赤ワインで・・・

④クードレ・ドゥ・ボーカステル・ルージュ
2012年
赤ワイン・・・・・ふくよかな甘みのある味わい 香りに少し獣的な複雑味
原産国・・・・・・フランス コート・デュ・ローヌ
ブドウ品種・・・ムールヴェードル グルナッシュ サンソー
価格・・・・・・・・4400円

シャトー・ヌフ・デュ・パプと呼ばれるワインで定評がある、
南のローヌのちょうちょう有名なワイン生産者でゴザンス。
トップの赤ワインはうん万円と言う超プレミアが付くほどの価値あるものを造ってまっせ!
まぁ中々そんなお高い商品は手が届きませんが!
でも飲んでみたいなぁと、思うのが人の常。
その意向を汲んで造られているのが、
今回紹介するクードレ・ドゥ・ボーカステル・ルージュ なんで御座います!
シャトー・ボー・カステルに使用される葡萄畑とほぼ同じ土壌で、
場所は通りを挟んで東側。
そこの畑から収穫する葡萄を原料に造られるのがこのワイン。
まぁようはプチ・ボーカステルって事なんでしょう!
勿論、醸造は基本同じな訳ですから ・・・お買い得っちゃお買い得な訳で御座います!
価格程の味の開きがある訳じゃないので(もちろん違いはありますよ!でなきゃ嘘だもの)
十分な複雑味と柔らかい口当たりとコク、
円やかな果実の甘みとしっかりとした渋みが御座います。
熟成の対するポテンシャルはトップキュヴェに比べれば劣りますが、
価格を考えれば十分なお買い得感がありますよ。実は白もお勧めなんですが!ね。

赤身肉の持っている肉の旨みと食感には、
そこそこの味わいが有る赤ワインがお似合いですねぇ。
しかも獣的な複雑味が良いアクセントとなって、
肉らしさと重なり合って何とも言えない雰囲気を漂わせております。
ボンマリアージュ!でございますね!

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