今週のワイン9月3週目

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2015年9月3
写真右から

①フェルゲッティーナ・フランチャコルタ・ブリュット
ノンヴィンテージ
泡白・・・・・・・豊かな味わいがある辛口
生産国・・・・・イタリア ロンバルティア
ブドウ品種・・シャルドネ95% ピノネロ5%
価格・・・・・・・3780円

②レ・マッキオーレ・パレオ・ビアンコ
2005年(自社セラーリング)
白ワイン・・・・・しっかりとした味わいと優雅な香りの辛口
生産国・・・・・・イタリア トスカーナ ボルゲリ
ブドウ品種・・・ソービニヨンブラン70% シャルドネ30%
価格・・・・・・・・7300円

③トイスナー・アバター
2012年
赤ワイン・・・・スムーズな口当たり 円やかな果実味
生産国・・・・・南オーストラリア バロッサヴァレー
ブドウ品種・・グルナッシュ39% マタロ31% シラーズ30%
価格・・・・・・・3400円

④シモン・ビーズ・サヴィニー・レ・ボーヌ・レ・ブルジョ
2005年(自社セラーリング)
赤ワイン・・・・・葉巻の様な熟成香 しっかりとした渋み
生産国・・・・・・フランス ブルゴーニュ サヴィニー・レ・ボーヌ
ブドウ品種・・・ピノノワール
価格・・・・・・・・6400円

2015年9月3-1蛸スモーク

水蛸のスモーク前菜仕立てちょっとだけおしゃれに

蛸スモーク、長芋、長野パープル、ロザリオビアンコ、
ネギ、クリームチーズの西京漬けベースの黄身酢ソース。

ワインはコクのある泡①で・・・

①フェルゲッティーナ・フランチャコルタ・ブリュット
ノンヴィンテージ
泡白・・・・・・・豊かな味わいがある辛口
生産国・・・・・イタリア ロンバルティア
ブドウ品種・・シャルドネ95% ピノネロ5%
価格・・・・・・・3780円

このワイナリーさん昔から取り扱ってますが、
それにはちゃんとした理由が御座いますのね。
もちろん価格以上か価格に見合った味わいが有ると言う事はもちろんですけど、
ワイナリーの心意気って言うのかなぁ。
そう言う所が好きだったりもします。
創設者のロベルト・ガッティさんて方が、職人なんだなぁ。
元々は超有名フランチャコルタの生産会社で、
醸造と栽培の責任者を長年に渡り勤めてきた人物。
個人的にお会いしたことは有りませんが、
資料等を見聞きするだけで何となく創造出来ちゃうんだなぁ。
ワインに人柄が滲み出てるもんねぇ。
ブドウの栽培から醸造まで多岐に渡って実直なんだなぁ。
他にも良い生産者は沢山おりますが、個人的に好感の持てる造り手さんですね。
願わくばこう言う良いワイナリーの商品は一度じゃなくて、
年に数回は飲んで頂きたいものですねぇ。あくまで個人的な願望ですが・・・。

さて、料理との相性です。
繊細なのか?力強いのか?良く分からない料理に
ど~んと構えた奥行きのある味わいのスパークリング。
酸味がきりっと引き締めて、
生の葡萄の風味と甘さを引き立てます。
蛸のあの食感と余韻の長いソース、
骨格のある味わい深いスパークリングが上手に纏めてくれますね!

2015年9月3-2前菜盛

おつまみプレート

仔羊のハム、鴨の生ハム、味噌焼きねぎ、出汁を浸み込ませた野菜類、
種なし巨峰、ロザリオビアンコが適当に散らばってます。
つまみプレートって感じです。

ワインは②の力強い白ワインで・・・

②レ・マッキオーレ・パレオ・ビアンコ
2005年(自社セラーリング)
白ワイン・・・・・しっかりとした味わいと優雅な香りの辛口
生産国・・・・・・イタリア トスカーナ ボルゲリ
ブドウ品種・・・ソービニヨンブラン70% シャルドネ30%
価格・・・・・・・・7300円

今ではワイン愛好家の方なら誰でも知っている
超有名な生産者で御座いますね。
改めて私が説明するまでもないと思いますが・・・
このワイナリーさん有るボルゲリって場所なんですが、
超超有名なスーパーワイン「サッシカイア」や「オルネッライア」などなど
を生み出す銘譲地なんですね。でね、
そんなワインを造る方々ってのが、ほぼ貴族だったりなんかしゃったりしてね。
そんな中、商家出身のエウジェニオ・カンポルミ氏が立ち上げたのが、
この「レ・マッキオーレ」ってワイナリーなんで御座いますよ。
残念ながら2001年のヴィンテージを最後に、
エウジェニオさんはお亡くなりになってしまったのですが…
現在は妻のチンツィア・メルリ・カンポルミ女史が遺志を受け継いで、
ワイナリーを継続しているんですね。

商家出身のエウジェニオ氏が農家を始めるにあたって、
家族や親戚一同大反対を受けたらしいのです。
(当時のイタリアでは商家が農家になるのはランク落ちみたいなイメージが有ったそうです。)
農家のご出身の妻の支えもあり二人で協力し合って葡萄栽培から醸造まで頑張って出来たワインが
「パレオ・ロッソ」(雑草と言う意味)このワインがこれまた凄かった!
イタリアワインの見本市「ヴィニタリー」にてサッシカイアやオルネッライアなどを差し置き、
ボルドーのメドック格付け2級でスーパー・セカンドと呼ばれる、シャトー・ピション・ロングビル・
コンテス・ド・ラランドに次ぐ2位に輝きましたそうな。
その後の名声は皆さんご存じの通りで御座います。

そんな「パレオ」の白ワインが今回紹介するワイン。
豊かな味わいと優雅な風味が口いっぱいに広がります。
まだまだ生き生きとした果実味に溢れつつ、
10年の熟成からくる蜂蜜の風合いがあり、
樽の風味がワインに溶け込んでプリンの様な余韻となって続きます。
色を見なければ赤ワインの様な力強さが有り、
オイルの様な滑らかで豊かなコクを感じられます。
少しずつ様々なおつまみをつまみながら、
ゆっくりと味わって頂ける時間がこのワインには御座います。
ボン・マリアージュです。

2015年9月3-3餃子

フォワグラとセップの餃子 黒トリュフのソース

フォワグラ、セップ(キノコ)、栗が餃子の中に入ってます。
周りに散らしたのがマスカットベリーAで御座います。

ワインは③のオールドヴァインから造られる赤ワインで・・・

③トイスナー・アバター
2012年
赤ワイン・・・・スムーズな口当たり 円やかな果実味
生産国・・・・・南オーストラリア バロッサヴァレー
ブドウ品種・・グルナッシュ39% マタロ31% シラーズ30%
価格・・・・・・・3400円

古木AID!と言うと某ワインバーオーナーに愛の手をって感じですが・・(爆
あそこは大丈夫、人気アリンス~。
ではなくて、南オーストラリアバロッサ産の古木を救うと言う名目で始めたワイナリー。
人気の無い古い葡萄樹(古木は収穫量も減るため)は、
人気のある葡萄品種に植え替えられるのが必須。
特に大手企業は顕著に農家さんに圧力を加えていきます。
そんな中、虐げられてきた人気の無い古い貴重な葡萄樹を守る目的で
資金を募って2001年に発足したのがこのワイナリー。
植え替えられようとしていた古木からは、
旨みを持った良ワインに生まれ変わります。
まるで分身(アバター)の様にね!巧い!

今回ご紹介するのアバターはそんな古木の分身なんですねぇ。
香りやコク、食感と重厚な料理に負けない、
旨みを携えた味わいのある赤ワインの組み合わせ。
けっして重々しくないスタイルに仕上がっている赤ワインですので、
バランス良く料理と口中で混ざり合います。
ベリーAの生々しい葡萄感とも相性が良い感じです。

2015年9月3-4牛すね肉の赤ワイン煮込み

牛すね肉の赤ワイン煮込み
(写真はCHINDA様からお借りしました)

ででででた!そのまんま東です。
因みに栗ご飯添えてます。

ワインは④の変化球で・・・

④シモン・ビーズ・サヴィニー・レ・ボーヌ・レ・ブルジョ
2005年(自社セラーリング)
赤ワイン・・・・・葉巻の様な熟成香 しっかりとした渋み
生産国・・・・・・フランス ブルゴーニュ サヴィニー・レ・ボーヌ
ブドウ品種・・・ピノノワール
価格・・・・・・・・6400円

今回たまたま、意図してはいないのですが・・・
こちらの旦那さんも若くしてこの世を去ってしましましたね。
シモン・ビーズ氏。実直で農家的な醸造家さんでしたね。
現在は奥様の千砂・ビーズさんが、頑張って後を引き継いでいらっしゃいます。
シモン氏が生前に手掛けたヴィンテージのワインです。

土地の力強さと、繊細で優雅なタッチが見事に表現されてますね。
2005年産10年経過と言う事もあり、香りにシガー(葉巻)的な奥深い印象、
タンニンはしっかりと感じられ、甘みすら感じ取れます。
濃厚な味わいの赤ワイン煮込みに負けないくらいの力強さを持った
味わいがこのヴィンテージと土地の特徴なのでしょうね。

本当なら強めの味わいのカベルネソーヴィニヨンやメルローなどなど、
骨太系の赤ワインと合わせるのも有りかと思いますが・・・
そんなワインたちに負けないくらい優雅で力強いポテンシャルを
味わう事が出来たかと思います。
ボン・マリアージュです。

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